業務日報
エンジンの調子はイカガですか?
当店で修理したバイクの、故障の原因、修理方法などを日記形式でまとめています。
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8月28日 ZRX1100リヤタイヤパンク
「パンクして、高速のインターに預けてあるから取ってきて直して!」との電話に「はいよ」と、いつものように答えた。しかし、今日は私の愛車、ハイエーススーパーロングは、修理中で代車のセレナしかない。載せられるわけが無い。
と言うわけで、常連さんに電話。一緒にいってもらって、現地で修理、帰りは乗って帰ってきました。やはり、1100は低速からトルクがあって良いね。ポジションも乗りやすいし、良いバイクだね。
8月26日 ジョルノのエンジンがかからず。
常連高校生が、「ジョルノのエンジンが家でかからなくなった、2〜3日前は、普通に走っていたのに、どこが悪いのだろうか。」と、聞いてきた。とりあえず、プラグを交換させた。けど、だめだった。火は飛んでいる。シリンダーに直接ガソリンを入れてキックしてもかからない。
高校生は、友人と丸一日メンテナンスを楽しんだ。けど、何も変わらなかった。
その夜、バイクを引き上げて、翌日に私がチェック。マフラーの取りつけボルト、ナットをすべて緩めてキックしたらかかりました。マフラーの排気口からは、排気ガスはほとんど出ない。マフラーのつまりでした。針金で、そうじしてOK! 5000キロぐらいしか走っていなくても、マフラーはつまるのですね。
8月24日 GPZ900R ニンジャのキャブレターオーバーホール他。
アイドリングがいまいち安定しない4万キロぐらい走行しているニンジャ。そのうちの、何千キロかはFCRで走行したから、現在ついているノーマル(?黒塗装のはずなのだがこの車両のは無塗装)のキャブレターでの実走行は?
まずは、プラグを外してみた。異常発見。プラグキャップのコードとつながる部分が割れていて、接触不良になっていた。頭の無いネジのような所が本来はプラグキャップについていて、ハイテンションコードと接続されている。他の、プラグキャップと、ハイテンションコードとの接触も浅く、プラグキャップを外すときに、コードを引っ張っていたのかもしれない。この部分の接触不良は良くあるので、きちんと点検してください。コードの長さにに余裕があれば、5mmぐらい切ってプラグキャップとつなぐと調子よくなることもあります。
キャブレターのほうは点検した所、スライドバルブが磨耗していて、スムーズに動かない。エアーベントホースが付いてなかったためか、エアクリーナーを1万キロ以上交換しなかったためか、細かいゴミがキャブレター内にたくさん入っていた。
各部を清掃して、取付したのだが、アクセルをガバッと開けると、一瞬回転の上がりが遅れる。スロットルバルブの動きが悪いためのようだ。持ち主は、そんなにアクセルを思いっきりは開けないとの事で、これで良しとした。アイドリングは安定したよ。
8月22日 ゼファー750のチェーン調整
カワサキお得意のエキセントリックタイプの、チェーン調整は、ある意味やりやすい。スイングアーム後ろ端のボルトを緩めて、エキセントリックカラーを回すだけ。通常は、左右両方が同じだけ回るのでそれでOK!車高がどうなろうと、たいした問題ではない。
チェーン調整は、一箇所だけではなく。タイヤを回して、何箇所かで遊びを確認して、最も遊びの少ない所で調整してください。場所によって、遊びが大きく違う場合は、チェーン交換ですね。
8月18日 レッツ2のエンジンかからず
レッツ2のエンジンがかからない。最初は、かかりが悪くなって、しだいにまったくかからなくなった。プラグはお客さんで交換したとの事。
当店では、症状や、整備状況を聞くのだけれども、今回は「CDIは、交換してあるの?」と、聞いたら、「していない」と言う返事。一ヶ月ぐらい乗らずにいたら調子が悪いとの事だったので、吸気系の問題かと思いエアクリーナーを外したけどどうも違いそう。プラグを外したら、確かにプラグは新しい。セルを回したらプラグに火が飛ばない。イグニッションコイルの配線ははずれてないし〜、とか思いながらCDIを見ると、社外品のCDIが付いてた。たしかに、冒頭の症状はCDIの不良時に良くある事。交換してみたら直った。
お客さんは、CDIとリミッターカットは別のものだと思っていたらしい。
原付はほとんど、リミッターカットにはCDIを交換してます。エンジンの始動性が悪くなったら、CDIを疑ってみてください。
8月12日 レッツ2カギの修理
皆さんは、盗難の被害に遭ったことはあるのでしょうか?盗難はされなかったけどイタズラされたことがある人は、結構いるでしょう。
今日のお客さんは、駐車場で、カギをイタズラされた。無理やりハンドルをこじって、カギを壊して持っていこうとしたタイプですね。結局、タイヤにU字ロックを2つ付けていたので、もっていくことはできなかった様子。しかし、キーボックスは割れて、ハンドルも曲がってしまった。キーセット交換しかないね。イタズラしたやつに代金を払わせたいね。
皆さんも、U字ロックをするようにしてください。
8月10日 鈴鹿8耐の反省会。
「反省会を新宿でやるけど、遠いからこれないよね。」と、言われたのだが、年に一回ぐらいは東京の空気を吸わないと、時代に置いて行かれてしまう。
東京のバイクは、ちょっと前よりは汚いバイクが増えたような気がした。走っているバイクは、あまり水戸と変わらない気がした。案外、旧車が多かったね。
街中で会うレース仲間は、ネクタイをしていたりするので、一瞬誰だか分からない。キャンギャルはさすがに「おお〜!」って感じ。
「あの感動は、レースでしか味わえない。」それが、ライダー・メカニック・その他お手伝いに来てくれた人たちの意見。「また、来年もやりたいね」
8月5日 XS650オイル漏れの修理
ちょっと古くなると、必ずと言って良いぐらい起こるオイル漏れ。エンジンの下の方だったり、上のほうだったり、横や、はたまた、関係無い所から・・・。汚れるし、なんとなく壊れそうだし。
今回は、スプロケット周りからのオイル漏れでした。ここいらから漏れるときは、スプロケットの裏の大きいオイルシールか、シフトシャフトのオイルシールです。XSは、クラッチがプッシュロッド式なので、プッシュロッドのオイルシールも念のため交換しました。RZやRDも、同じ所からオイルが漏れやすいので要注意。
当店では、オイルシールを抜くのに、特殊工具を使ってます。無理に、オイルシールを抜いて、シャフトやケースに傷をつけてしまったら、いくら新品のオイルシールでもオイル漏れしちゃうよ。
8月4日 Viaのスタンド不調
Viaって知ってる?人気は無いけど、本田で販売してるやつで、イタリヤホンダで製作しているやつです。カブとスクーターを足して2で割ったようなやつ。エキスプレス(これまた、知らない人のほうが多いか)よりは、はるかにイタリヤっぽくておしゃれです。このバイクの、センタースタンドがへこたれてしまった。フレームとスタンドのステーとの溶接部分が取れてしまった。何で取れたのかは、ホンダに確認してもらってます。
再度溶接して直すより、フレーム交換したほうが安くて確実そうだったので、そうしました。みんなが思うほどフレーム交換は大変ではないよ。スクーターのエンジンなんて片手で押さえながら仕事できるしね。
ところで、溶接と半田付け・ろう付けの違いは分かる?私の解釈では、溶接は、金属同士を熱して溶かしてくっつけたもの、溶接部分では、両方の材料が混ざり合っているので、均一に仕上げられる。はんだ付け、ろう付けは、高温で溶かした半田やろう(金属製のろう)で、金属同士を接着している。材料同士は、混ざり合わない。
強度は溶接のほうが出るけど、ろう付けのほうが簡単、マフラーステーなど振動によるクラックが起き易い所はろう付けが言いという人もいるね。本当の所は、良くわかりません。教えてください。
8月3日 エンフィールド修理・車検。ボルトの話。
エンジンがかからなくなったエンフィールドの車検と修理。設計が古いバイクなので、構造は簡単。タペットの調整と、スパークプラグの掃除、ポイントの掃除でエンジンがかかった。アイドリングはしなかったので、キャブレターを調整して、まずはOKとした。
問題は、振動によると思われるボルト・ナットの欠落。ボルトのピッチが国産のバイクと違っていて、さらに細かくなっている。M10でピッチが1ミリの物が多かった。ナットが見つからなくて困ったよ。何とか、探したけど、誰か、変わったサイズのナットを小売してくれる所を知りませんか?ボルト屋は、箱じゃないと売らないというし、困ったよ。
ちなみに、ホームセンターで売っているボルトは、一般用のボルトで、強度が低い。このボルトで、サービスマニュアル通りのトルクで締めると、なめることが多いので注意。また、M10以上のボルトは、ピッチが違うので使えません。M10というのは、ねじを切ってある部分の直径が10ミリということです。M8ならそこが8ミリ。M8は、バイク用は12ミリの工具で締めるよう(ボルトの二面幅が12ミリと言う)にできていることが多い。同じM8でも、車用は、二面幅が13ミリのものが多いね。強度と長さが同じでM8なら、二面幅が違っても流用ができます。また、ソケットボルトにしたりすることもOK。ボルトの呼び方は、「ネジ径×長さ」です。工具の径で呼ばないでね。
8月2日 スペーシー125のエンジンかからず。
エンジンが、かからないときってどうします。まずは、基本に戻りましょう。「エンジンがかかる」ということは、エンジンの中でガソリンが燃える(爆発している)ということ。中学校で習ったとうり、物が燃えるには、空気(酸素)と、燃えるもの(ここではガソリン)と、温度(着火点を超える温度)が必要です。エンジンでは、燃えるだけではダメで、爆発してくれないといけないので、圧縮も必要となります。
そこで、ちょっと知った人は、呪文のように「良い火、良いガソリン(混合気)、良い圧縮」と言ってます。
スパークプラグを外して点検することにより、次のことがわかります。。プラグに火が飛んでいるか(難しく言うと、着火点を超えた温度になっているか)がわかります。そして、プラグの状態を見るとガソリンが来ているかがわかります。コンプレッションテスターをプラグ穴につければ、圧縮があるかがわかります。つまり、「良い火、良いガソリン、良い圧縮」がわかるのです。
漠然とプラグを交換するのではなく、きちんとそれ以外も点検しましょう。コンプレッションテスターが無ければ、プラグ穴を指でふさいでも良いんだしね。
ちなみに、今回は圧縮が低かった。圧縮が低い原因は、エンジン本体ではなかった。エアクリーナーがとても汚れていて、空気がシリンダーに入ってなかった。
エアクリーナーの掃除は、整備の初歩だよね。キャブレターのセッティングをする前には必ずすること。
2000年5月 2000年6月 2000年7月 業務日誌最新版

あくまでも修理の参考です。このページを参考にして修理をして、トラブルが起きても、私は一切責任を持ちません。自分でメンテをする人は、すべて自己責任のもとで行ってください。自信の無いことは、素直にその道のプロの指導を仰ぎましょう(もちろん、指導料は取られるでしょうが。)。
自信がある方もたまには、他人の目で自分の整備を見てみましょう。結構ボルトのトルクはいい加減だったりします。また、技術は日々進歩しています。かといって、すべての情報が正しいとは限りません。基本に忠実に、丁寧な仕事を心がけてください。
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